トレイル整備報告:2018年奥伊吹区間

2018年の5月から11月に渡り、最長の未整備区間、奥伊吹エリアのトレイル整備を行いました。
この区間は、かつて県境稜線に縦走路が存在したものの、その後ヤブに閉ざされ、長い間歩くことができない状態になっていました。
冬季にスキーで縦走することはできましたが、無雪期に縦走するには、猛烈なヤブ漕ぎが必要であり、滋賀一周トレイルの中でも最も通行が困難な区間となっていました。

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滋賀一周トレイルでは、この区間の整備活動を行うため、ボランティア募集のためのイベントを開催しました。

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このイベントには、20名を超える方々が集ってくださいました。

鳥越峠〜品又峠区間

整備はまず、鳥越峠〜品又峠区間から始まりました。
基本的にボランティアでの参加となりますが、整備活動にはイベントに参加された方や、それ以外の方も、毎回入れ替わりで参加いただきました。

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2018年7月までに8回ほどの整備を行い、枝や雑草を払ったことで、鳥越峠から品又峠までの区間が通れるようになりました。

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品又峠〜国見峠区間

品又峠以南の区間は、さらにヤブが濃く、整備はより困難な作業となりました。

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猛暑や雨の日も、20回ほど整備を続けた結果、2018年11月に品又峠〜国見峠区間が開通しました。

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2018年の整備活動は、調査や試走会などを含めるとのべ33回、関わったボランティアの数はのべ135名となりました。

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活動費は全て、ボランティアの持ち出しで行われました。
現在、滋賀一周トレイルを通して歩くことができ、滋賀一周ラウンドトレイルなどのイベントが開催できるのは、こうしてご尽力頂いたボランティアの皆さんのおかげです。

滋賀一周トレイルでは、今後も、このようにしてつながったトレイルを、より多くの方が安心して歩けるよう、整備を続けていきます。

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